台風シーズン前に!屋根被害を未然に防ぐ対策と被害後の正しい対処法
毎年夏から秋にかけて発生する台風は、ときに私たちの生活に大きなダメージを与えます。
令和元年東日本台風では、記録的な大雨となり各地に甚大な被害をもたらしました。近年では大型で強い台風が度々発生し、不安に思われている方も多いのではないでしょうか。このコラムでは特に「強風」「屋根被害」に注目しました。
・もし被害にあってしまったらどうしたらいいのか。
正しい知識と対処法を解説します。目次 【表示】 【非表示】
1、台風シーズン前にしておくこと
台風の被害にあわない為に、万が一被害にあったとしても最小限の被害で済むように事前の対策は必要です。
まず現在の屋根の状態を確認しましょう。専門業者に依頼し、不具合がないか確認します。不具合箇所があれば台風が来る前に修理をしておき、台風被害のリスクを減らしましょう。
どのような点検・修理を行うべきかの前に、まずは屋根材の特徴を知ることが重要です。代表的な屋根材を紹介します。
スレート屋根 ガルバリウム鋼板(金属屋根)
スレート屋根 | 広く普及しているスレート屋根は、耐衝撃性に弱いというマイナス面があります。台風の強い風が襲った場合、屋根材が割れてしまったり、剝がれ落ちて風に飛ばされる可能性があります。 |
ガルバリウム鋼板(金属屋根) | 近年人気のガルバリウム鋼板の屋根ですが、軽量の為強風の影響を受けやすいといえます。もちろんきちんと施工してあれば、強度があるのでねじれたり変形することはほぼありません。耐久性、防水性に優れている屋根材です。 |
アスファルトシングル屋根 | 北米で開発されたシングル屋根材は、柔軟性・耐久性に優れており、比較的軽量な屋根材です。セメント系接着剤で施工していますが、接着剤の量や圧着が不十分だと台風などの強風で飛散する可能性があります。 |
和瓦屋根 | 日本の伝統的な瓦は耐久性が高いのが特徴です。重さがあるので地震には弱いといえます。桟木という細い材料に引っ掛けて施工しており、釘などで留まっていないので、台風の風にあおられて飛散してしまう被害が多いです。 |
無料点検のおすすめ
普段生活しているなかでは、屋根の状態が今どうなっているか、気にしている方はほとんどいないかもしれません。
そもそも上から屋根を見ることがないし、まさか屋根が多少の風で吹き飛ばされることはないだろう、と思われている方が多いのではないでしょうか。
しかし台風が過ぎ去った後は、多くの住宅に何かしらの被害が発生しているのが事実です。
上記の屋根材全てに共通して行う点検としては、割れやずれ・浮きがないかを確認します。
そのような不具合箇所から雨風が吹き込み、室内の天井に雨漏りが発生するケースがあります。
また、屋根上部にある棟板金もしっかりと留まっているかを確認するといいでしょう。一番上部にあることで、一番強風の影響を受けやすい棟板金は、台風被害の多い箇所になります。
雨樋も歪みや外れている箇所が無いか確認します。集水器付近に、落葉などによる詰りが発生していないかも確認しましょう。排水機能が低下していると大雨の時に樋から雨水が溢れしまいます。
必要に応じて補修を行い、台風に備えてください。
ご自身で行う対策には危険が伴うことや、限界があります。
是非街の屋根やさん仙台店の無料点検を受けてみてください。
屋根材の耐久性に差はありますが、経年劣化はどうしても避けられません。10年を目安として点検、メンテナンスを行うと台風やその他のリスクを軽減することができます。
街の屋根やさん仙台店の無料点検
2、実録 台風被害
スレート剝がれ
棟板金飛散
強風で棟板金が剥がれ、飛散してしまいました。棟板金が隣家の敷地まで飛んでいってしまい、車に傷をつけてしまったという例もあります。経年により、どうしてもビスや釘は緩んできてしまいます。事前に点検を行い、しっかりと留まっているかなどを確認しておけば被害を避けられたかもしれません。
ポリカ屋根飛散
雨漏り
3、もし被害にあってしまったら
台風が通過し、十分に安全の確認ができてからお住まいの状態を確認しましょう。台風の際に、何かが飛んだような音やぶつかった音に驚いて恐怖を覚える時もあるかもしれませんが、慌てて外に出たりしないようにしてください。
~家の中~
室内に雨漏りが発生した場合は、バケツなどで雨水を受け止め床への被害を防ぎましょう。中にタオルなどを入れて、落ちた雨水が飛び跳ねないようにするといいでしょう。
場合によっては、家具やテレビなどの電気製品に雨水がかからないように移動させます。漏電に注意が必要です。移動できない場合は、ブルーシートや大きめのレジャーシートを設置して、水を誘導する方法もあります。
~家の外~
目視で構いません。屋根材が飛ばされていないか、あきらかにずれていないか、敷地内や家の周りに被害がないか確認しましょう。
もし何か被害にあってしまっても、安全にできる範囲での対処をお願い致します。
二次被害、悪徳業者に注意!
台風後は、雨漏り対策の応急処置として屋根にブルーシートをかけることがあります。
これは素人には大変危険です。実際に作業中の転落事故が起きています。
必ず専門業者に依頼し、二次被害を避けるようにしましょう。
同じ地域が台風被害にあっていたら、専門業者に依頼してもなかなか来てもらえないケースもあるかと思います。
そのような時に気を付けなければいけないのは、不安に付け込む悪徳業者の存在です。
台風などの災害のあとは必ずといっていいほど悪徳業者が現れます。
注意点を挙げます。
・無料で工事しますと言っておきながら後で高額請求する。
・勝手に工事をした挙句、後で高額請求する。
・見積金額より高額な代金を請求する。
このような被害はあとをたちません。急に訪問してくる業者には要注意です。
注意深く落ち着いて対応してください。1人で対応せずに、家族や友人、身近な人に相談しましょう。
消費者センターなどに相談するのも良いでしょう。
台風で被害にあう前に、事前にどの専門業者に依頼するのか検討し、可能であれば想定できる工事の御見積をとり相場を把握しておくことが重要です。
信頼のおける業者選びについて
悪徳訪問業者業者について
4、火災保険が適用となる場合があります
台風による屋根の被害は、自然災害の「風災」に含まれます。
風災は、強風による被害に適用されます。
・屋根材や棟板金が飛ばされた
・強風で飛んできた何かで屋根に穴があいた
・ポリカ屋根の破損
など、あくまで一例ですが保障の対象となります。
しかし、適用とならなかったケースもございます。
・原状回復の補修ではなく、屋根材のグレードアップを図った補修
・台風が来る前から経年劣化していた
・被害から3年以上経過している
まずはご自身が加入している保険会社に相談してみましょう
ステップ② 信頼できる修理業者へ見積依頼
火災保険でよくあるトラブルとして、保険を悪用するような業者もおります。
ーーー申請手数料を取るーーー
ーーー絶対火災保険がおりるからと工事の契約をすすめるーーー
詐欺の被害にあわないように慎重に判断してください。複数の修理業者から御見積書をとるのもいいでしょう。
ステップ③ 「保険金申請書」「工事の御見積書」の作成、保険会社へ送付。
ステップ④ 保険会社による鑑定人の調査
ステップ⑤ 保険金入金または支払い不可
申請は必ずご本人が行ってください。
もし何か不明なことがあれば、街の屋根やさん仙台店がお手伝いさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
まとめ
シーズン前に点検と補強などを行い被害にあわないように、最小限の被害にとどまるようにしましょう。
万が一被害にあってしまっても慌てず落ち着いて対処してください。
まずはご自身の安全確保が第一です。冷静に対応することができれば、悪徳業者の被害にもあうことはないでしょう。
正しい知識と対処法をもつことで、台風という自然災害による被害を未然に防ぐことができます。
台風シーズン前に不安に思うことがあればどうぞ、街の屋根やさん仙台店までご連絡ください。