現場調査に伺ったお宅のカラーベスト屋根にアスファルトシングルを重ね葺きする工事を紹介します。
築５０年の平屋のお宅で10年前に中古物件で購入。
まずは現在の屋根に付いている棟板金と棟下地材、雪止め金具の撤去を行います。棟板金は固定されている釘を抜き撤去します。雪止め金具はカラーベストから出ている部分をカットしていきます。
撤去が出来たら既存のカラーベスト屋根の上に粘着ルーフィングを軒先の方から一段ずつ貼り付けていきます。裏側が粘着になっているので剝離紙を剥しながら貼り付けていきます。

ルーフィングを敷き込んでいきます。１段敷いたら下の段に10㎝ほど重ねて上の段を敷いていきます。これを繰り返し全面に敷き込みます。
固定するのにルーフィングに穴を開けない為防水性が高く粘着層があるため屋根材を固定する釘やビスにしっかり密着し漏水のリスクを減らすことが出来ます。透湿性がないため施工する際は換気棟をつけ湿気や熱気を逃がすと屋根が長持ちします。

粘着ルーフィングを敷いて軒先と妻側、壁際に板金を取り付け終わったら屋根材の取り付けをします。今回使用するアスファルトシングルはニチハ株式会社のアルマという商品でグリーンのアスファルトシングルを使用します。屋根材の裏側に粘着性のある自着材が付いているため屋根にくっつくようになっています。それに加えて専用の接着剤も併用して施工していきます。

黒色の点状や線状に塗布しているものが専用の接着剤です。接着剤がくっつくように一枚一枚接着剤が圧着するようになじませます。風を受けやすい場所は確実に接着したいためこの接着剤を併用します。屋根材の固定釘は１枚当たり標準地域は４本、強風地域では６本で固定し１段ごとに左右の継ぎ目がずれるように施工していきます。継ぎ目が近いと水が浸入する恐れがあるので一段ごとに15㎝以上ずらします。これを繰り返して棟まで施工していきます。

屋根全体アスファルトシングルを葺いた状態です。残るは棟部分の施工となります。アスファルトシングルの同質材の棟で施工していきます。

棟材の施工中です。棟材一枚当たり４本で釘打ちしていきます。棟の頂点部分には換気用部材の【リッジロール】を取付けますリッジロールの上には同じく同質棟材の【ヒップアンドリッジ】を施工し、防水処理と屋根の仕上げを行っていきます。

棟材のヒップアンドリッジを施工した状況です。棟部分の納まりとしては板金(金属)の棟納めもありますが、何となく棟部分が浮いて見え・景観を少し損なうイメージが有りますので弊社では同質納めを推奨しております。もちろん、お客様の好み等もございますので、板金材での棟納めも対応しております。お気軽にご相談ください。

施工完了です。今回の工事は天候も良く、スムーズに進んだため足場の設置から屋根完工までおおよそ１週間程度でした。全体的に色や部材が統一され、一体感の有る綺麗な仕上がりとなっています。

この様なカバー工事の場合、屋根の材質や劣化状態により施工できない場合もございます。まずは現地調査と屋根の状態のご説明をさせて頂いた上・お客様のお宅に合った最適なプランのご提案をさせて頂きます。

【屋根の状態が気になる】　【１０数年メンテナンスしていないけど大丈夫かな？】等、どんな些細な事でも構いません。ご用命頂けましたら調査・お見積りまで無料にて行っておりますので、是非！弊社【街の屋根やさん仙台店】までお気軽にお問い合わせください。

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